早いもので、もう引退から一週間が過ぎました。
引退記者会見で語られた言葉の数々は報道を通じて目にしていましたが、やはりすべて見ておこうと思い、改めて会見をすべて見ました(→ご覧になりたい方はこちら)。
なんでしょう。こういう感覚は初めてでした。
涙を誘うような会見ではなく、記者からの質問に対して淡々と、でも真剣に言葉を選んで話すその言霊の真っ直ぐさや強さに対して涙腺が緩みました。
一番グっときたのは、
「遠回りすることでしか本当の自分に出会えない」
という言葉。
無意識に自分自身のこれまでの人生をそこに重ね合わせたのかもしれません。
その他にも、普通の人に言われたら「まあそうだよね」ぐらいにしか感じなさそうだけれど、イチローが言うから重みがある、と感じる数々の言葉がありました。
会見を聴きながら少し文字起こししてみました↓
「自分に向くか向かないかというよりも、自分が好きなものを見つけてほしいなというふうに思います」
(↑子どもたちへのメッセージとして)
「やりたいならやってみればいい。“できる”と思うから挑戦するのではなく、“やりたい”と思えば挑戦すればいい。その時にどんな結果が出ようとも後悔はないと思うんですよね」
「孤独を感じて苦しんだこと、多々ありました。ありましたけど、その体験は未来の自分にとって大きな支えになるんだろうと今は思います。だから、辛いことしんどいことから逃げたいと思うのは当然のことなんですけど、でもエネルギーのある元氣なときにそれに立ち向かっていく、そのことは凄く人として重要なことなんではないかなというふうに感じています」
その言葉の直後(会見の最後)がまた良かった(笑)↓
「(ビシっと)締まったね!最後!いや~、、、ね、長い時間ありがとうございました。眠いでしょ?みなさんも、ね~、いや~、じゃあそろそろ帰りますか?ね?」
その他、菊池雄星投手について「こんなにいい子、いるのかな?という感じですよ」と評したり、「色々な選手を見てきたんですけど、左ピッチャーの先発って変わってる子が多いですよ(笑)、ほんとに」と発言していた部分は面白かったですね。
実は一度ご縁があり、少人数での食事会の席で菊池雄星投手(当時は西武ライオンズ所属)とご一緒したことがございまして、イチローの「こんなにいい子、いるのかな?」については深く頷くところであり、そういえば握手した時の握力凄かったな~などということを思い出したのでした。
他に印象的だったのは、
・大谷翔平選手について「世界一の選手にならなきゃいけないですよ」と発言したり、
・アメリカの野球について「頭を使わなくてもできてしまう野球になりつつあるような」と危機感を口にしたり
・日本のプロアマ協定について言及した
部分でした。
実は一度ご縁があり、少人数での食事会の席で菊池雄星投手(当時は西武ライオンズ所属)とご一緒したことがございまして、イチローの「こんなにいい子、いるのかな?」については深く頷くところであり、そういえば握手した時の握力凄かったな~などということを思い出したのでした。
他に印象的だったのは、
・大谷翔平選手について「世界一の選手にならなきゃいけないですよ」と発言したり、
・アメリカの野球について「頭を使わなくてもできてしまう野球になりつつあるような」と危機感を口にしたり
・日本のプロアマ協定について言及した
部分でした。
人と比べるということはせず、地道な自己研鑽でしか己も想像できないような大きな成果は得られないということを、その言動をもって示してくれたイチロー。
胸が高鳴る数々のプレーで魅了していただき、本当に有難うございました!
書道家 龍玄
書道家 龍玄